原料による判断
炭化する前に
「一度竹に煙をあてて薫煙処理を行い竹の水分を減らし、虫やカビが発生しにくくしたものを使用」
しているかどうか。
本当はこうすれば良いものが出来ると解っていても、
大変な労力を要するため多くの炭焼き業者がこの作業をできていないのが現状です。
しかし、これは良い竹酢液を作るためには絶対必要な作業です。
生竹を自然乾燥させたものでは、適期伐採でも乾燥期間中に例外なくカビや虫害が発生し、
竹酢液に悪影響を与えてしまいます。
また乾燥を行わずに炭化させたものは、水分ばかりが多い竹酢液になってしまいます。
採取温度による判断
従来の炭焼き業者は竹酢液の採取を煙の色で判断していました。
《煙の色がきわだ色になった頃から青みを帯びた頃まで採取、(70度〜180度近辺)》
しかし、近年では窯から煙突を伝って出てくる成分は沸点の違いにより大きく違うことが解ってきました。
一般的に80度以下の温度から採取する竹酢液は水分ばかりで成分に乏しく、
150度を超えた温度ではタール分等有害物質が混入する可能性が高いと言われています。
私達の竹酢液は採取できる量は少なくなりますが、
85度〜120度のみの温度帯のみで採取しています。
静置期間による判断
採取した竹酢液はタール分等不純物を含んでいます。
そこで冷暗所で密閉容器に入れタール分等不純物を沈殿させます。
一般的に静置期間は3ヶ月と言われており、
何年間も静置したものは有効成分が揮発して酢酸分ばかりが残ったお酢になってしまうそうです。
私達の竹酢液は6ヶ月静置精製を行い、3層に分離した中間層のみを商品化しています。