放置竹林の現状
放置竹林の現状。
日本では昔から竹を身近な資源として暮らしの中に上手に取り入れて生活してきました。
春には筍を食料にし、竹でざるや籠などを編み、殺菌力のある竹の皮でお弁当を包み、
日用品から工芸品まで幅広い用途で活用されてきました。
しかし、最近では安価な外国産が輸入され、また竹製品に代わるプラスチック製品が広く
一般的に使用されるようになり国産の竹の需用は著しく減少し、その結果として最近では、
放置されたままの竹林が増え問題視されるようになりました。
1997年の調査では、筍・竹材用の栽培竹林が6万ha放置竹林に至っては9万haにも及びます。
300年前に中国から渡った孟宗竹は現在日本の竹林の60%以上を占めます。
この孟宗竹は年間に8%ずつ竹林面積を増やすと言われており、
これは100m四方の面積だと毎年一辺あたり4メートルづつ増えて行く計算で、
放っておいては10年後には2倍以上に膨れ上がります。
竹の地下茎は30cmと浅く、森林や里山を構成する広葉樹のように大きな治水効果がありません。
最近では大雨のたびに土砂災害や地すべりの危険が取り沙汰されるまでになりました。
この要因の一つに放置竹林問題が大きく関係しています。
また私達静岡では、お茶とみかんの栽培が盛んでありますが、
竹の地下茎が田畑に侵入することも身近な問題として問題視されるまでになりました。
このような竹の被害は後継者不足、生産者の高齢化とともに日本全国で社会問題になっています。
一度竹に侵食され荒廃した森林や里山を再生するには、莫大な費用と膨大な時間が掛かります。
竹の旺盛な繁殖力は、伐採後も翌年同じ数だけ増えてしまいます。
価格競争では、竹製品に限らず国内産は中国産に到底太刀打ちできません。
竹炭の品質も国産に近づいているのが現状です。
しかしながら、短期的な視野ではなく、地球環境という長期的視野に立ち、
森林保護・美化・土砂災害の回避という観点に立てば、国内産を選択する意義は十二分にあると思います。
実際静岡市でも莫大な税金を使って、放置竹林を業者が伐採しています。
伐採された竹は焼却場でCO2にされてしまいます。
土砂災害による経済的損失も莫大です。
もっと多くの方が環境に対する意識を変えてMade in japan を使う事をステイタスと思えれば、
日本の伝統工芸・文化の後継者を育て、自分達が環境を守っているんだという認識に
立つ事が出来ると思います。その時に自然は私達においしい空気やおいしい水、
美しい景観等、今よりもさまざまな恵みをもたらしてくれると思います。
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最終更新日:
2008年06月20日
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